日曜日、２月１０日。

三連休の中日なんて、家でゴロゴロしていたい。
いつもなら迷わずそうしているところだ。

……なんて、昨日も美紗が突撃してくるまではゴロゴロしていたわけだけど。


「明日はばっちり準備しておくからね！」

とにこやかに告げた、昨日の別れ際の美紗の顔を思い出す。

すっぽかすわけにはいかない。
それに、あの様子だとボクでもなんとかなる策を思いついてくれたようだし。


……あの惨状を思い返すと、とても、何とかなるとは思えないんだけど。

それでもちょっとした期待はぬぐえない。
美紗先生にはそれだけの信用があった。

もしこんなボクにでも、ほんの少しでも、可能性があるんなら。