「なー、美紗」
「なあに?」
「なんで突然、一緒に作ろうなんて言い出したの?」
長年一緒に過ごしたが、そんなこと、今まで一度もなかったのに。
何かあったの?
……心境の変化が。
ボクの悩みを知ってか知らずか、美紗はふわりと首を傾げながら微笑んだ。
……いや、ボクの悩みなんて知っているわけはないのだけど、どうにも美紗には『なんでもお見通し』な雰囲気があるから困る。
「一緒に作ったら、楽しいと思って」
「……全然楽しくないよ」
よぎるのは、さっきまでの惨状。
一般に女子に求められる粗方のことを完璧に出来てしまう美紗に対して、あまりにも惨めな自分の姿だ。
「なあに?」
「なんで突然、一緒に作ろうなんて言い出したの?」
長年一緒に過ごしたが、そんなこと、今まで一度もなかったのに。
何かあったの?
……心境の変化が。
ボクの悩みを知ってか知らずか、美紗はふわりと首を傾げながら微笑んだ。
……いや、ボクの悩みなんて知っているわけはないのだけど、どうにも美紗には『なんでもお見通し』な雰囲気があるから困る。
「一緒に作ったら、楽しいと思って」
「……全然楽しくないよ」
よぎるのは、さっきまでの惨状。
一般に女子に求められる粗方のことを完璧に出来てしまう美紗に対して、あまりにも惨めな自分の姿だ。