「……」 「……」 ――最悪だ。 もう、本当に嫌になる。 ちょっとでも自分の気持ちに正直になってみてしまった、ついさっきの自分を呪い殺したいくらいだ。 正確に、冷静に、残酷に、自分自身の目で現実を見つめよう。 ボクは『怖い』からやらなかったんじゃない。 やろうとしたところで、出来ないことを分かっていたんだ。 多分、本能的に知っていたんだ。