「本当に悪いと思ってるの?」

大きな目が、つり上がったまま中々戻らない。
ついでにボクのさっきの行為にだけでなく、「また言葉使いも悪いし」と関係ないところまで飛び火してぶつぶつ不満を露わにしている。

いつも適当なトコで止めてくれる純平の存在が意外とありがたいんだって、初めて気付いた。


「思ってるから。許して」

もう一度頭を下げると、上から勝ち誇ったような美紗の声が降ってきた。

「じゃあ、付き合ってよね。まずは買い物行くわよ!」


……はい?
何に付き合えって?


とてもじゃないが質問なんか許さなそうな美紗を見たら、ボクはもう、無言で外出の支度をするしかなかった。


めんどくせぇけど、身から出たサビってやつか?
まあ……仕方ないか。