「あのさ」
のろのろとサンドウィッチのパッケージを開けながら、先輩はいつもよりさらに小さな声で話し始めた。
「僕は正確には、生徒会長代理なんだよ」
――はあ?
代理?
ポカンと口を開いたボクの反応を見たのか、美紗が横から「知らなかったの?」と呆れたように説明した。
「本当はもう、とっくに2年生に代替わりしてるんですよね」
「マジで? 誰よ」
純平も知らなかったのか。
「3組の梶原くん?でしたっけ」
「うん。あ、クラスまでは知らないけど。バスケ部の梶原が現生徒会長だよ」
カジワラ。
誰だそれ?
知らねえ。
代替わりってくらいだ、そいつはボクらと同学年なのだろうけど。
ぶっちゃけ常にこの2人とつるんでいるボクは、それ以外にはせいぜいクラスメイトの顔と名前くらいしか分からない。
のろのろとサンドウィッチのパッケージを開けながら、先輩はいつもよりさらに小さな声で話し始めた。
「僕は正確には、生徒会長代理なんだよ」
――はあ?
代理?
ポカンと口を開いたボクの反応を見たのか、美紗が横から「知らなかったの?」と呆れたように説明した。
「本当はもう、とっくに2年生に代替わりしてるんですよね」
「マジで? 誰よ」
純平も知らなかったのか。
「3組の梶原くん?でしたっけ」
「うん。あ、クラスまでは知らないけど。バスケ部の梶原が現生徒会長だよ」
カジワラ。
誰だそれ?
知らねえ。
代替わりってくらいだ、そいつはボクらと同学年なのだろうけど。
ぶっちゃけ常にこの2人とつるんでいるボクは、それ以外にはせいぜいクラスメイトの顔と名前くらいしか分からない。