「どうしたの?」
そう言いながら先輩が座ったのは、昨日の席から1つ右にずれた位置だった。
その不自然な移動を一瞬だけ疑問に思ったのだけど、なんてことない。
ボクが、本来の先輩の席に弁当とウーロン茶を置いていたからだ。
……こうなると、ボクはそこに座らざるを得ない。
なんだか自分から先輩に近付いたみたいで気持ち悪い、というか、そう思われたくない。
けどもう、仕方ない。
ここで昨日の席に移ったら、あまりにも失礼だ。
右手の中の冷めた缶コーヒーが既に失礼に値するような気がしている今、これ以上の失礼を重ねる勇気などない。
こう見えて意外と小心なんだボクは。
「あー、あの、昨日買ってもらっちゃったんで、コレ……」
そう言いながら先輩が座ったのは、昨日の席から1つ右にずれた位置だった。
その不自然な移動を一瞬だけ疑問に思ったのだけど、なんてことない。
ボクが、本来の先輩の席に弁当とウーロン茶を置いていたからだ。
……こうなると、ボクはそこに座らざるを得ない。
なんだか自分から先輩に近付いたみたいで気持ち悪い、というか、そう思われたくない。
けどもう、仕方ない。
ここで昨日の席に移ったら、あまりにも失礼だ。
右手の中の冷めた缶コーヒーが既に失礼に値するような気がしている今、これ以上の失礼を重ねる勇気などない。
こう見えて意外と小心なんだボクは。
「あー、あの、昨日買ってもらっちゃったんで、コレ……」