「もしかしてボク、スゲー寝てた?」

昼休み終わっちゃうとかないよな?
食いっぱぐれとか、マジ勘弁。

「ほんの10分程度よ」

という美紗の言葉で安心する。


「ごめんね不在にしてて。ちょっとコンビニ行ってたんだ」

何やら沢山入ったビニール袋を少し上に持ち上げて、先輩が言った。


「こっちこそ、勝手に入っちゃって」

「つーか先に食ってたし、別に気にしなくていいっす」

見たら、純平は既に食べ終わっているようだ。
ボクも起きなきゃ。

立ち上がった拍子に、ゴトンと音を立てて、缶コーヒーが床に転がった。


「あ、やべー」

これ、先輩のなのに。

しかも、拾い上げてみると、それはすでに【ホット】の域から外れていた。
カイロ代わりになんかしたからだ。