昨日から気になっていたソファにダイブした。
スプリングがへたっていてギシッと頼りない音が鳴ったけど、うん、そう悪くない。


「んー、ちょっとだけ、昼寝」

先輩が来たらここにカバンを置かれちゃうし、こんなにくつろげないから今の内だ。
校内でこんな風にリラックスできるなんて、生徒会室は素晴らしい環境じゃないか。


呆れたようなため息が、純平と美紗から同時に吐き出された。


仰向けに寝返ると、ソファの上の窓から空が見えた。
いいお天気。
お昼寝日和だ。

「先輩来たら、起こして」


思いの外すぐに微睡んだけど、指先だけがどうにも冷たくて。
先輩の缶コーヒーを取ってパーカーのお腹のポケットに入れ、両手もそこに突っ込んでカイロ代わりにする。

うん、暖かい。
これで眠れそうだ。