「はい。」

『あ、りーちゃん?起きてた?』

アタシ以外、この電話に出ないよ…キラ、寝惚けてる?(笑)

「うん、起きてたよ」

『良かった。ねぇ、今から出れない?』

「え?今から?」

『うん、やっぱり無理??』

「……。大丈夫だけど…どうしたの?」

『うん…いや、理由は特にないんだけどね…ちょっと顔が見たいなと思って…。』

そう言って、きっと電話越しにまたやる気なく笑ってるキラを想像する。

「わかった。どこにいけばいい?」

『○○通りのなか卯の前に今居るんだけど、わかる?』

アタシは耳を疑った。

それって…



アタシが住んでるマンションの真下の店じゃん!!


「あー…わかるよ。今すぐ行くから。」

『わかったよ。りーちゃん、ありがとね。』

「はい、はい。じゃあね」

そう言って電話を切った。