アタシたちは軽く乾杯を交わす。


『りーちゃんってさ、なんか…謎だよね?!』


開口一番、そんなことをキラがアタシに向かって言う。


なんのことだかわからない?って顔でキラを見ていたら


『だって、あんまり自分の話しないしさ』




なるほど、そういうことか。


確かにホストクラブに来るような人達は、話したがりなのかも知れない。

一概には言えないけど…。

『なんだか、同業者みたい、ハハ。』


また、キラはやる気なく笑う。

そう言いながら、的は得ている。


だって、アタシも夜の人間だから。


でも、キラ…その質問、確信犯でしょ?