「あ、ゴメンゴメン。全然気付かなかったわ」


アハハとキラは笑った。


『今日、どこ行こうか?』


「全く、それも考えてなかったよ」


キラがまた笑う。

その脱力感満載の話し方と笑い方は昨日と変わらない。



『じゃぁ、カラオケ行こ!』


「あ、うん、そうだね」

カラオケ、まぁ定番だよね。


キラの歌声と何を歌うのか凄く気になった。

音痴なら嫌だな…そんなこと思ってカラオケ店まで歩いてた。



アタシ、ぶっちゃけ歌上手いよ?

……仕事柄ね。


だから、プライベートの時に聴くカラオケでの音痴は嫌いだったりする。