『りーちゃん、聞いてる?』


あ、電話中だったわ…

疑問符だらけで、話すの忘れてたよ。


「あ、うん、わかった」


とりあえずわかったと言っておく。


『あ。もしかして、なんでそんなに時間かかるのか?とか思ってる?』


ええ!

その通り!



「いや、別に…」


『な~んだ。あ、俺ね、寝起きだと、いつもの5倍くらいノロいんだよねぇ~』


「そっか…」


『あぁ、また冷たいなぁ。』

そう言ってキラはクスクス笑った。


『待ち合わせ場所は、MILKYの前ね!分かりやすいでしよ?』


「うん」


『じゃ、後でね。バイバ~イ』


その言葉を聞いてアタシは何も言わずに電話を切った。



きっと、後味悪いよね。

バイバイの返事くらいすればいいのに…。

アタシはホストには厳しい。


だって…夜の世界は偽りだらけだから。