次の日、昼過ぎに携帯が振るえていた。


――――着信 キラ――――


「はい」

『あ、りーちゃん、おはよ』



おはよって…

もう昼過ぎだけどね……。


てか、2時だけどね……。



「…おはよ」

『頑張って早く起きたよ』

はぁ…頑張ってってなんだ!?

いったいいつまで寝る気だったんだろ…

そんなに寝れるんだ…なんて羨ましい。


アタシは寝られないから。






「へぇ、頑張ったね」

棒読みで返すと、『冷たいなぁ~』なんて半笑いで返された。


『今から準備するから~うーん、5時くらいに待ち合わせしよっか?』


ん?

聞き間違いか?

今から準備→待ち合わせ5時??

その間、約3時間!!



男って…そんなに準備にかかるのか?


もしや、キラは厚化粧?


いやいや、それはないよね…

あ、家から街まで遠い?



アタシの頭ん中は疑問符でいっぱいになってた。