「ちょっと待ちなさいよ!」


ん??!!


アタシ何言おうとしてる?!


こぶチャンが振り返りこちらを見ている。
パグみたいな顔して…


いや言い過ぎてるね…ゴメンね


でも…いや…可笑し……


その顔を見てアタシは吹き出してしまった。

「アハハハハハハハハ。」

こぶチャンは不思議そうな顔して、頭を傾けてアタシを見ている。

「てか、無理!あんた、可笑しすぎる。仕方ないから2500円のうち、1000円自己負担したら、あんたの店に行ってあげる。さぁ、どうする?」


こぶチャンはまたクシャクシャの顔で言った。

『まぢ?!出す出す!オレ出すよ、1000
円!てか、ありがとう、本当にありがとう!』

「でも、あんたのことは指名しないよ。」


『いい、いい!とりあえず今日キャッチでも呼べたらクビにならないんだ!』


あぁ、なるほど。
クビって言われてたから必死だったのね。


まぁ、同情引いてる様じゃダメなことは解ってるようだから、今回ばっかりは付き合ってやるか。


アタシって…



優しいよね??






でも、こぶチャンに感謝するときが来るなんて思ってなかったよ。