ふとした瞬間、志則の優しさに胸がキュンとなる。




これが、恋……?



心の中の私に聞いた。




答えてよ……



答えが返ってこない歯がゆさに押しつぶされそうになる。




薄暗い午後の教室。



教科書を読む志則の声が

愛おしかった。