マンションの玄関でコーネリアと鉢合わせし、彼女は俺の姿を見て信じられないような表情をしていた。
「クラウス…その瞳……、ヴァンパイア…だったの…?」
ヤバいな…この状況…
早く、部屋に戻らないと…
このままコーネリアといてしまったら、理性を失って彼女に襲い掛かってしまうかもしれない。
そんなヘマはしないと思っていても、発作をおこしてしまったら、制御なんて…無理。
体はもう…血が欲しくて堪らないから。
それに、コーネリアにとってヴァンパイアは家族の仇。憎い相手。
もしかしたら…ここでコーネリアに殺されるかもしれない。
…でも、それも悪くない。