「…まぁ、ノーマンならいっか」
「え?」
「俺の秘密」
ノーマンなら教えてもいいと思った。
何故かはわからないけど、不思議とそんな気持ちになった。
ノーマンに俺がワンエースのヴァンパイアであることを話すと、彼は驚くというよりも妙に納得しているようだった。
ノーマンって意外と勘鋭いよね。
よく周りを見てらっしゃる。
それから一週間も経たないある日。
コーネリアにも俺の正体がバレてしまった。
本当に偶然だった。
というのも、その日は珍しく仕事で傷を負ってしまい、しかもギリギリのところでやっていたから、発作を起こしてしまった。
だから、その日は警察本拠地には帰らずマンションへ直帰して、セーファスに連絡するつもりだった。
だけど、その日はたまたまコーネリアもそのマンションにいた。
きっと、同僚の部屋に訪れていたのだろう。
ここは警察本拠地で働いている人が多いから。