それからは空っぽの毎日。
ただ生きているだけの生活。
仕事をこなすだけの人生。
毎日がつまらない。
目標がないと…こんなにも気持ちが違うものなのか?
一応セーファスに相談してみれば、『じゃあ、吸血鬼全滅という目標はどう?』とにこやかに言われ、俺は一時硬直した。
意味がわからない。
純血のヴァンパイアが何言ってんだ?と思った。
そもそも、ヴァンパイア全滅とか普通に考えても無理でしょ。
ルールもあるからだけど、全滅ということは純血も倒さなければならない。
つまり、目の前にいるこの男を。
だけどワンエースである俺がセーファス相手に敵うはずがない。
でも、目標も何も持っていない俺はとりあえずセーファスの案にのった。
何もないよりはマシだから。