それでも学校に通うのは俺なりの意地というか、あのクソ女に俺はお前みたいにならねぇって示したいのか。
どちらにせよ、俺の生きる道標になってる。
何もすることなくボーッとしてたら、親父が帰ってきた。
「凌、今日はずいぶん早いな」
「親父もな」
今は親父と2人で暮らしている。
男二人暮らしにしてはでかすぎる家だ。
そこそこ稼いでる親父は、俺の学費から何やら全部負担してくれて、俺を育ててくれている。
直接は言えないけど、密かに親父を尊敬してたりするんだ。
「今日は早く上がれたんだよ、どうだ飯でも行かないか」