「小春ちゃんは賛成?」 西野がふいに私に問いかけてきた。 女子には余り嫌われておらず、男子には人気のある私に質問することが一番だと思ったのだろう。 西野はいつもそうだ。 「私は賛成だけど」 しぶしぶ苦笑いを浮かべ答える。 心の中はモヤモヤでいっぱいだ。 私に結論を求めないでほしい。 「俺も賛成」 「私も」 だんだんとクラスがまとまってきた。 さっきまでお葬式のように静まっていたのに。