無事にプリントを提出し、美羽のもとへ走った。
三年五組の前を通らないように少し遠回りをした。

「美羽おまたせ!帰ろう!」
何事もなかったように装う。

「もー遅いよ」
美羽はこれっぽっちも気づいていない。

「ごめんごめん」
私は笑顔で謝り、二人とも学校をあとにした。