「どうしたの?」
少し嫌そうな顔をして見せた。
早くここから立ち去りたかった。
用事が何なのか気づいていたから。


「あの、その、えっと…」
なかなか言い出せないでいる石原くん。
二人とも廊下に立ち尽くしていた。



沈黙が30秒続いた。
私には限界だった。
何も言わずその場を立ち去った。

石原くんは呼び止めようともしなかった。
私の気持ちはドキドキとイライラが重なっていた。