わたしに、芹沢さん達を斬ることなんて出来ない…。
でも、関わらないなんてことも出来ない…。




土方さんは何を考えて私にこんな条件をつけたの?




「つばさ」


「…おき、た、さん…?」


悔しくてどうしょうもなくて唇を噛んで俯いてた私の頭をなでながら名を呼ぶ沖田さん。


「つばさは未来に起こることを知っているから芹沢さん達と行動してるのだとしても、僕達は今を生きてる。未来を知らない。」


「…?なにを…?」
「未来を知らないから、幕府の…近藤さんの未来の妨げになるものを斬る、人殺しと呼ばれようとね。



それが僕の覚悟だよ。」


「………かく、ご……。」




沖田さん瞳は真剣だった。
そして、何が言いたいのかも、なんとなくわかった。






………そうだ。
この時代に関わる覚悟を、未来を変える覚悟を、わたしは、決めたんだった。










ふぅ……。
わたしは、守ると決めた。この時代に関わると決めたんだ。






『もしもの時はお前が斬れ』




“もしもの時”


……あぁ、そうか。
土方さんは………。