「ねぇ、君たちなにしてるの?こんなとこで逢い引きはだめだよ?」

「あぁ…?誰だ、てめぇ…だ…っ?!」

「……?」

後ろから急に声がした。



男は怒鳴りながら振り返った。
振り返るなり、顔を真っ青にして掴んでいたわたしの腕を離し数歩下がった様子を不思議そうにみつめた。



「み、壬生浪……」


男がつぶやいた。



みぶろ…?何処かで聞いたような…。




「僕たちのことを知っているなら話は早いね、今すぐここから立ち去った方が、身のためだよ?」

「ひ、ひぃぃ…!!」

男はその言葉を顔を真っ青にしたまま走り去った。


え、えぇーー…!何事?!



困惑し呆然と去っていた方を見ていたが、我に返って後ろを振り返った……。


…!


「…にゃぁあがっ……!!!!」


はっ!


あまりの人の多さと先頭にたっていた男二人がイケメン過ぎて変な声を出ちゃった!

はずっ!


でもなにこの人たち!!イケメンすぎるぞっ!!鼻血萌えかぁぁあ!!



おもわず叫んだ声を口で押さえながらも内心悶えた。


だ、だってだって!!

一人は背が低いとはいえ170はありそうで、女からモテそうなほどクリッとした瞳に可愛らしい顔立ち!

女のわたしより可愛いと思う!


もう一人は175はあるであろうこれまた女から人気のありそうな美形顔にキレイな人!