はぁ…。
まだ何も言わないわけ?
「…ここまで、言われてもなにも言わないのなら今後一切この話の不満や意見を持つな。
今言えるときに言わずあとからひそひそ言われんのは勘にさわるから。」
冷めた声で、冷めた目で静かに隊士をみた。
「……んな」
「ん?」
「ふざけんな!」
「そうだ!女のくせに!」
「生意気だ!」
誰か一人が叫んだ。
それに便乗したように周りの隊士たちが次々怒鳴るように叫ぶ。
「……土方さん。
止めなくてもいいんですか?」
「ならてめぇがかわりに止めに入るか?」
「遠慮します」
隊士たちが怒鳴っている間、
つばさは俯いてるため表情はわからないが一言も喋らず聞いていた。
それをみつめ、総司は土方に声をかけるが二人とも……というか、幹部の全員ただ呆然をするだけで止めに入る気はないようだ。
にしても、あいつなに考えてんだ…
流石に隊士の言葉一人で抱えるのは無理だろ…
土方はつばさに改めて顔を向けると、微かに肩が震えていることに気づいた。
流石にそろそろやめさせようとしたときつばさの表情がみえ目を見開いた。
!?
…あいつ…