「文句なんてあるに決まってるじゃないですか、ないという方が不思議だと思いますよ?」


土方さんの方を向きバカにしたように笑ってみせ



「今私が言ったのは隊士の不満です。多分まだあると思いますよ?

言いたいことがあるならいえばいいです。」

「あぁ?」


全くこの人は……。



「土方さんは強引すぎます。
怒鳴ることで他者を騙せるだけではいつか他者は不満を爆発させ土方さんへの信頼を失ってしまいますよ?」


「……なにがいいてぇんだ?」

…言いたいこと?
そんなの一つだけ。



「合わなくなる前に修正しなければ歯車は壊れゆくだけなんです。

近藤さんは言いました。家族だ、と…。なら、私は家族を大切にしたいんです。」

「……」


家族だと言ってくれるならわたしは、
それを大切にしたい。




「だから、歯車が壊れゆく前に修正します。」

土方さんをまっすぐ見てはっきり言い放し
その後隊士さんの方に向かって歩く。














「不満があるなら、言ってください。
言えないのならばまた、代わりに代弁してもいいですが?」


なんでだろう、
ただ話しているだけなのに声だけで圧倒しているような感じ…動けない。

総司はつばさが隊士に話しているはずなのにまるで自分に話しかけられているように錯覚し圧倒されてるような変な緊張が漂った。