ちょっと流石に足が痛くなってきたよー、
どれだけ歩いても砂利道………。


それに、やっと人が多いとこまで出てきたのはいいんだけどね、
着物や袴を着た人たちばっかりなんだけど、なんで??

それに今時コンクリートじゃなくて砂利道…?それに建物も…木造…?





「普通の服装のはずなのにここじゃあ目立つよね…」



ぼそっと呟いて自分の今の服装を見てため息がでた。



胸元にリボンのついたベージュ色のワンピースに焦げ茶色のハーフパンツとラフな格好。





周りの人もなんだか奇妙な目で見てる気がするよぉ〜…。


もうっ、どんだけここ古風なの!!




「………はぁ…、愚痴ってても仕方ない、か。とりあえずここがどこなのか確かめないと!」









ー…ドンッ…

「いってぇなっ…!!」
「わぎゃっ…ぶへっ!!」


俯きながらブツブツ喋って歩いてたため目の前の男の人とぶつかってしまった。

ぶつかった勢いで相手はよろめき、
わたしはふらつき足元の石ころにつまずいて顔面から転んだ。



「「………」」




「だ、大丈夫か…?」
「………」

転んだままピクリともしないためかさすがに心配した男。




「……ひひゃい…」

しばらくしてゆっくり上体を起こしたがあまりの痛さに若干涙目になった。