ー…スー…パンッ

「え、ちょっ、藤堂さん!?それ、どういう反応を意味するんですかぁあ!!」

襖をあけわたしの格好を数秒凝視した藤堂さんはそのまま静かに襖を閉めた。









いやいやいや、なんで足だしてんの!?え、なに!?いやまぁ、つばさが着てた服のときも足少しは出ててけど、それ以上じゃん!!

部屋の前で真っ赤になり、うずくまる藤堂。



それもそのはず。
長いからと膝の少し上までバッサリ切り切った部分を数回折り縫っていた。逆に上は手がちょろっとでるくらいの長さにしてあった。






「藤堂さーーーん、ついでに羽織りも頂いてもいいですかぁ?」

部屋の押し入れを漁り着てなさそうな羽織りをみつけそれを持ち襖をあけうずくまる藤堂さんに声をかけた。

「っ…!?い、いいよ、それもう着ないし…で、でも、あの、その格好は…」



「私のいた時代では女性が素肌を見せるなんて普通ですよ?もう少し切りたかったんですけどやめた私を褒めてほしいぐらいです!」

「そ、そうなんだ…で、でも……」



狼狽える藤堂さんの姿にため息をつき

「郷に入っては郷に従え……。

この時代に合わせるべきなんでしょうが、私はこの時代に合わせるつもりはありません。私はこの時代の人間ではないのだと、そう思える、未来との繋がりを少しでも残したいんです。

だから、私は私のしたいようにさせてもらいます、皆さんにはなるべく迷惑はかけません」



藤堂さんをまっすぐ見つめはっきり言うと、藤堂さんはなにも言えなくなったみたいで「とりあえず部屋に戻ろう…」と言い二人で部屋に戻ることにした。









そのあと部屋に戻った二人もとい、わたしをみて藤堂さんと同じような反応をする人や驚き困惑する人にさっきの説明をまたした。