「うわぁ、なんだこれ!」

「一刻で大阪まで!?」

「これはどう使うの?」



あれからポケットに入っていた携帯にペンを見せ未来の話をした。






「と、藤堂さんっ、それはボールペンっていって紙に書くもので畳に差すものじゃなく…!
あぁーっ、そ、それ携帯です!沖田さん投げるなぁー!
あっ、一刻でいけるのは本当ですよ、山南さん!…ぎゃーっ!!人の話きけぇーおきたぁ!!」




ペンに興味を持った藤堂さん。
未来の話に興味をもった山南さん。
そして携帯を投げる沖田さん。










一辺にあれやこれをされあたふたするつばさを近藤は娘を見てるような気持ちになった。

「トシ、彼女を信じるか?」

「……あぁ…」

「なら、決まりだな」







ー…パンッ…

「さっ、話はこれぐらいにしよう」

1度手を叩いた近藤さんに先程まで騒いでいた皆は静かになり近藤さんを見た。



「えと…あの…」

信じて、もらえたのかな?


不安になるにわたしに近藤さんは
優しく微笑んだ。


「ワタシらは信じるよ。
これからワタシたちは家族だ!」

にっ、と笑い頭を優しく撫でた。




っ、家族……



その言葉に“ありがとうございます”
と涙ぐんだ。