「手塞がって刀がもてねぇのに背負ってんだ、後ろから殺されるかもしんねぇだろ?」

少し考える素振りをみせ

「そうですね」

頷く。



「そんな真似おめぇなら絶対にしないだろ、
ましてやあんな怪しいやつ」


「……」

土方の言葉に難しそうに考え始める総司の様子を呆れたように見るとため息をついた。




総司が拘束もなしに背負ってんの見たときは俺も本気で自分を疑っちまったけど………

高橋つばさ、か…



「今は難しく考えんな、その内理由もわかんだろ」

「んー…」

「そろそろ夕飯の時間だろ、あいつの分部屋に持ってってやれ」

「そうですね、そうします」

総司は立ち上がり土方の部屋を出ようと襖に手をかけた。


だが
ふっ、と思いだし土方に振り返った。