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だんだん俺ら6人組の中で恋愛については、誰も何も言わないけれど話すことはなくなっていった

「あのさーこの間話してたふぁびりてぃーout…だっけ?それっていつくんの?」

「は!?幸輝お前どうした急に!」

「そうだぞ幸輝…大丈夫なのかよ」

「いや大丈夫!それで何か知ってる?」

「んーとね…切符はその人への想いって事はもう話したよね?それでその人に会ってから帰ってくると腕が片方なくなっちゃうんだってー」

「ちょ!怖いよ…」

「そっか…ありがとなー」

「幸輝はさ…その…誰か会いたい人居るの?」

「まー居るかな?何でそんなこと聞くんだよ凪咲?」

「いや別に…それは好きな人?」

「んー…正確に言えば謝りたい人かな」

その笑顔はとても寂しそうで悲しそうだった…

「で、それに乗りたいのか?幸輝は」

「あぁ…乗りたいなそれ」

「お前それ…本当で言ってんのかよ!」

「ちょっと男子やめよーよ?」

_それから少し沈黙が続いた


その沈黙は意外な一言によって破られた

「私…幸輝の事好きなの…」

その声の招待は凪咲だった。

「私、ちゃんと幸輝のこと知りたいよ!昔のこと…」

その瞬間、とても綺麗な音色が聞こえてきた

「あれ…ふぁびりてぃーout…じゃない?」

その電車を見ながら幸輝は話始めた

「俺さ…小学校の頃から全然友達居なくて、友達なんて優輝ぐらいだったんだ。だけど俺にはもう1人友だちが出来た…それが麗。俺の初恋の人だ」

微笑みながら話す幸輝に皆驚いていた…

「それで…その3人で遊んでた時…俺も…本当に俺の不注意で車にぶつかりそうになった所を…麗が俺の代わりに…」

「幸輝…もういいよ」

「いいんだ優輝、そのうち話さなきゃいけなかったしな…」

「だからって乗ることないじゃない!」

「いや…俺は行かなきゃ行けないんだ。
あいつと…麗とちゃんと話さなきゃ…」