「りょう…送ってくれて‥ありがと…」

「いや。おやすみ‥ほな、またな」

りょう…

りょうは私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれていた。

人の温度ってあんなに落ちつくんだ‥

いっぱい泣いたから頭が痛いやぁ‥

ー…てかこんな顔じゃ…みんなに心配されちゃうよね…

がちゃ…

「…ただいま」

「あら!杏、おかえりー♪」

リビングからのお母さん声。

「うん!ただいまぁっお母さん達もおかえり♪」

頑張って元気な声出して部屋に走っていく。