「ぐすっ‥ふぇ…」

遊園地を出てからもまだ涙は止まらない。

「だめ…だなぁ」

覚悟決めなきゃだめなのに…

なんとか駅についていつもの公園に入っていく。

ブランコに揺られながら…また聖を思い出して涙を流す。

ばか…

こんな風になるなら…

こんなに好きにさせないでよ…

私はきっと…これからも…聖が好き。

ちゃんと兄妹でいるから…
好きでいることを許してー…

「杏!?」

「へ…?」

あ…!