「俺、沖縄なんて初めてだ~」


「わたしも・・・・・・」


悠大とは出る場所がいっしょだった。


庶民、だから。
沖縄なんて夢のまた夢。


これがタダなんて信じていいのだろうか。


「そ、そそそそうなんですの!
 おきな、わはいいところでして・・・!」


悠大のとなりで真っ赤になって
沖縄を説明し始める百合子を
改めて可愛いと思った。