「結岐春です、こういうのは市川さんと同じで何回かしてて、まあ、よろしくお願いします!」

そう、照れくさそうに言う結岐くんは何だか可愛かった。

「じゃあ、これからは議長など決めていくぞ、これからの進行は二人に頼んだ」

はい、と涼しげな声をあげる市川さんとは反対に、結岐くんは何だかやりにくそうだった。

(さっきの、柚季もそうだけど何かあるのかな…?)

「じゃあ、議長から決めていきます。やりたい人…」

「はーい、俺やります」

「じゃあ、永山海斗さんだけなので、決定とします。次は、副議長」

「はい、俺…んー、します」

「お…、涼太決定な!」

段々と決まっていく中、柚季に肩を
つつかれる。

「?」

「書記二人で立候補しよ!」

「うん、オーケー」

書記か、こういうのちょっと憧れてたかから、嬉しいかも。

「次に書記をやりたい人」

「はーいはい!柚季やりたいです!」
「あ、はい!」

一瞬市川さんは、苦笑いを浮かべる。

「じゃあ、小林さんと、…柊さんで決定です。」