(綺麗な黒髪に、整った顔立ち。
身長もそこそこ、あるし
うん、美人だな…)

ふと、柚季の方を見ると
(…?…市川さんの事、睨んでる?)

市川さんが席につくとまたざわめきが戻り、意識を戻す。

「じゃあ、次男子な立候補は?」



「しょうがないな、推薦でいくか。市川は、誰がいいと思う?」

「えぇ…、結岐さんなんて良いんじゃないかなって思います。」

クラス中が「いいと思いますー」と、言い始める。

涼太くんも混じって、賛成ー!と笑う。

柚季も賛成って言うと思ったけど…

(そんな雰囲気ではない…かも?)

困ったように、結岐くんははにかむ。
「ん~、わかりました!やります」

おー、と拍手を受けて結岐くんは自己紹介などをする。