静かな町並みは、あまり人が住んでいない事を表す。

主に高齢者の多い、この付近は学校は少ないので電車通学に頼る人も少なくない。

電車の中の向かい合う四人席に、座り込む。


「それにしても、3時間授業だと、午後暇で暇で嫌だな~…」

「確かに、ね」

唇を尖らせて、窓際に頬を寄せる柚季はよく見れば可愛いし、日時生活を見ていれば交友関係ほ良さそうなのに。

「そうだ!鈴音ちゃん遊ぼうよ!」

「けど遠くない?」

「A駅のショッピングモールとか、いいんじゃない?」

涼太くんが、にこにこしながらそう助言すると、柚季は目を輝かせながらいいじゃない!と、こちらを見てくる。


「まあ、そこまで遠くないし良いかな」

「決まりだね、2時に東入口で待ち合わせね。春と涼太は、1時半に私の家の前集合だからね!」