「んったく、うっるせーなー。


 んなのどーでもいいだろ。この部屋に入ったのはピッキング


 ほらよ。」




ぽいっとヘアピンを投げどすんとベッドに座る藤堂。



「あ、卵焼き、まずいな。お前、料理もできねぇんだな。


 女として終わってるわ。」



またもやふんっと鼻で笑う藤堂。




女として終わってる?


たかが数時間前に出会っただけの男に!


そして今晩の数少ないおかずをたべやがって!



もうたえきれないくなり、ドスンドスンと音をたて台所に向かい


フライパンを取り出す。