「はい。」

「……叶亜様。お部屋が準備できました」

瑠花の目が充血している。

よほど泣いたんだろう。

「ご案内しますので……どうぞ」

「じゃあ、エルを頼んだよ」

「え!?連れてかないんですか?」

叶亜がフッと笑う。