「お父さんは……何を思って死んだの?殺した相手にどんな感情をもって、死んだの?お願いだから……」

「お父さんをこんな目に遭わせた犯人をみつけて!!お願いします!!」

詩音は勢いよく頭を下げた。

しばらくの静寂が流れた。

頭を下げたままでいると、叶亜が詩音の髪を優しく撫でた。

温かい……。

なんだか、ホッとした。