「嫌です。私、ここにいます」

詩音はその威圧感に負けじと言い返した。

刑事が顔をしかめる。

「お嬢ちゃんがこんな所にいても捜査の邪魔……」

「彼女は残しておいてください。」

刑事の言葉を叶亜が遮った。

刑事は「あ!?」と叶亜をみたが、その表情はどんどん崩れていく。