「え?」

「Nice to meet you. It is a thing.」
 (初めまして。詩音)

なんて言ったのか分からず、叶亜に助けを求める。

「初めまして。詩音。と言ったんだ。君はもう少し勉強しろ」

「……私は英語が大の苦手なんです。叶亜さんこそ、国語の勉強したらどうですか?言葉が皮肉ばっかなので、もう一度美しい言葉を覚え直して来てください」

早口で言い返すと叶亜は悔しそうに鼻をならした。