思ってもいない回答に詩音は言葉を失った。

「名前は僕はエルって呼んでる。本当の名前なんて分からないからな」

エルは叶亜のいうことが分かったのか、にっこり笑った。

「L. She is famed and is and says that it is a thing」
 (エル。彼女は瀬織詩音と言うんだ)

叶亜が外国人かと思うほど、綺麗な英語でエルに言った。

エルはうなずくと詩音に手を出した。