叶亜が食堂へ続く廊下を、車いすに乗って移動していると広い庭にあるアトリエの小屋がみえた。

夕日が沈み、月が顔を出す夜の小屋は不気味としか言い様がない。

カサッ……。

誰かが小屋から出てきた。

月明かりに照らされたのは、友美だった。

友美の手にはナイフが握られている。

「……あんな女!死ねばいいのに!!」