やっぱりこうなると思った。 詩音は自分の部屋のベッドに腰を下ろした。 淡い青を基調とした部屋に家具。 キラキラと光るシャンデリアに、大きなカーテンつきのプリンセスベッド。 バルコニーもあり、眼下に広がるコバルトブルーの海が絶景だ。 ここに帰るといつもこの景色で癒されているのだが、今日は違う。 叶亜がバルコニーから海を眺めていた。