言っていることが難しすぎて、よく分からない。


だが、叶亜はそんなことを気にする様子もなく、「これを」と大司の日記を詩音に渡した。


「……君がこれを持ってるべきだ。お父さんに注がれた愛を忘れないために。」


詩音は日記を受けとると、力強くうなずいた。