「私が……もっと早くその愛に気づいてたら……お父さんは死ななくて……お父さんの気持ちも、お母さんの気持ちも分かってやれたのかな。」


そう思うと、どうしようもない後悔が詩音を襲ってくる。


すると、詩音の服の袖をどこからか現れたエルが引っ張った。

エルがにっこりと笑う。