瑠花が首を横に振る。 「ちがうんですっっ……!!旦那様っ……!!私はっ……私はっ!!」 言葉にならないほどの悲しみ。 叶亜はそんなことを知ってか知らずか、 「そして……」と日記の最後のページを見せた。 「ここにはこう書かれています。 『遺産の相続人 瀬織 詩音』」