「っ……!!お父さんっ……」 エルが詩音の手を優しく握る。 そのエルの瞳からも涙が流れていた。 きっと、詩音の心とシンクロしたんだ。 「……この日記には、大司さんの表せなかった家族への愛がたくさん詰まっている。そして、瑠花さんに謝罪の言葉も」 瑠花が顔をあげる。 「『瑠花さん。すまない。無理な頼みをして……。君は最高の家政婦だよ』とたった一言……」