「本物は……」と叶亜が一冊の分厚い本を掲げて見せた。

「それは……?」

「昨日書庫でみつけた本です。正確には、大司さんの日記」

叶亜は口元を引き上げると、草木をみた。

「これが欲しかったんでしょ?犯罪詐偽グループの草木さん?」

「犯罪詐偽グループ!??」

皆の視線が草木に集まる。